パソコンが「使える」と「できる」は違う。

パソコンが「使える」と「できる」は違う。

パソコンが得意であるとか上手だとか普通に言いますが、”できる”と言う場合もあります。では”できる”は何を指しているのか、また具体的にどのようなことを言うのでしょうか?
一般的には、タイピングが早い人のことを言うようですが、他にはパソコンを自作しているなど、趣味系の人のことを言う場合もあります。また、職業で一定のソフトを使いこなしている場合も言うかもしれません。

パソコンが”できる”ということを定義すると以下の4つが要素として上げられます。
1)パソコンの能力に見合った使い方をしている
2)早くて的確な検索能力
3)OSとアプリケーション、ハードウェアのバランスを考えて運用している
4)パソコンの基本的な構造を理解している

この要素には、一般的に言われている以下の要素は実は入っていません。
「タイピングが早い」
「ワードエクセルが得意」
「無料で便利なソフトをたくさん知っている」
「便利なWebサービスをいくつも知っている、使いこなしている」
「ブログをやったり、SNSサービスにいくつも登録している」
「ホームページを作成できる」
「パソコンやタブレットなどをたくさん持っている」
「ネットワークでフォルダを共有して複数台で使っている」
「写真、ビデオを編集、アップロードできる」
残念ながらこれらのことはエンジニア視点からはパソコンが”できる”人の要素ではありません。これらはパソコンが”できる”というよりパソコンが”使える”という範疇になります。多少のトラブルやウィルスに関しての知識があるのは当然で、ネット環境や機器の設定(ドライバー)に対する知識が無ければ”できる”とまでは言えない。

話は変わりますが、企業の求人募集で「パソコンのできる人」と書かれている場合が多くありますが、このできる人とは?
まず結論を言えば、この程度の書き方をする企業は、パソコンに関しての知識はほとんど無い、使える程度で(それも家庭で遊びで使う程度のスキル)でOKと思われる。本当にわかっている企業の募集では、「パソコンの基本的(初歩)な利用ができる方」「」ワード、エクセルの基本的(文字入力など)な操作ができる方」「エクセルで多少の関数などを利用できる方」「基本的な画像処理(ホトショップならなお良し)ができる方」「請求書や見積票の帳票を作れる方」「phpやJavaプログラミングが書ける人」など具体的な文言が入るはずである。膨大な作業ができるパソコンで何をさせられるのか全く分からない。
働きたいと考えている方、この程度の求人募集の会社には、マウスとキーボードを片言使えれば大丈夫、問題ない!!!