紙芝居:原爆体験記『消えない雲 作:ケイ』を試作しました

紙芝居:原爆体験記『消えない雲 作:ケイ』を試作しました

紙芝居:原爆体験記『消えない雲』の日本語版と英語版を試作しました。朝日2丁目集会所に各1部を配備しましたのでご利用ください(pdf参照)。(いきいきサロン庶務:井上)

紙芝居について(https://www.no-nukes1945.jp/より転載しました)
紙芝居は日本独自の文化です。一枚一枚の絵にセリフが書かれており、ページをめくることで物語が展開されます。一種の紙芝居です。

この紙芝居「消えない雲
作:ケイ」は、原爆投下時の日本の体験を基にした作品です。

このキャラクターは実在の人物、小倉桂子さんです。2022年、出版者でありジャーナリストの吉村大作氏が、核保有国やウクライナ難民の画家など10名以上と共に広島を訪れました。そこで、広島の被爆者である小倉桂子さんと長崎の被爆者である早崎伊之助さんによる講演会が、私たちだけのために開催されました。

この紙芝居は小倉桂子さんが主人公で、広島と長崎で実際に確認されたノンフィクションの出来事を繋ぎ合わせて物語が作られています。

原爆の恐ろしく言葉では言い表せない体験が数多くありますが、紙芝居の内容は小さなお子様からお年寄りまで、どなたでも読みやすい内容にしました。

紙芝居は、核兵器がもたらした人類の虐殺、都市の破壊、そして黒い雨による疫病の実態を紹介し、最後には被爆者のメッセージとして「核兵器は二度と使ってはいけない」、そして世界中の人々が平和と幸福を享受すべきだという訴えで締めくくられています。

この紙芝居の唯一の目的は核兵器廃絶です。

しかし、誤解を恐れずに申し上げたいことがあります。この紙芝居のスタンスは、核抑止力を支持するか、核廃絶を支持するかに関わらず、すべての人に読んでいただきたいということです。紙芝居を通して、この世界で起こった事実を全世界に発信していきたいと考えています。この事実を知り、政治、社会、そして個人を切り離して考えることができれば、核兵器がもたらす被害を誰も認めなくなるでしょう。

したがって、私たち作者はそれぞれの立場についてコメントすることはいたしません。核兵器が世界に何をもたらすのかを描いたこの紙芝居が、世界中のすべての市民にとって教訓となることを心から願っています。この紙芝居が世界中に広まれば、世界はより正しい方向へと進むと信じています。

『消えない雲 By Kei』作者:吉村大作