つらつら椿外苑【2025-2026期整備情報】

つらつら椿外苑【2025-2026期整備情報】

1昨年整備を始めた、つらつら椿外苑(朝日二丁目集会所前斜面)
来季はいよいよ3年目を迎えます。椿1本づつに防獣ネットを設置していましたが、「写真を撮ろうとするとネットに焦点が合ってしまい上手く撮れない」などの問題提起があり、全部取り外しながら、段々畑方式に植栽位置を調整し、2・3本毎に少しゆとりを持たせて防獣ネットを設置し直しています。花が見やすく、写真も以前より撮りやすくなったかも…?。

各椿の根元附近にリサイクル堆肥を施し、化成肥料を足して追肥しています。(昨季は追肥できませんでした。反省)この際に除草と、雑木の根を堀り起こして、今後の作業がし易くなる様に耕しています。剪定も少し強めに行っています。6月に入ると花芽が付き始めるため、それまでに剪定を終えられる様に、急ピッチで作業を進めています。

5月20日現在作業は、8割程の進捗状況となっています。何とか今月中に作業を終えられそう?…です。1昨年120本の椿を植樹。今回下記13本の椿を追加植栽します。

01『西方尼寺桂子椿』(さいほうにじけいこつばき)(4/21植樹済)
京都北野上七軒の西方尼寺に千利休ゆかりの五色散椿の大木があります(一般公開されていません)。同寺の五色散椿の大木の根元近くに伸びた脇芽(蘖(ひこばえ))をH氏の親族が譲り受け、永年に渡り愛情を込めて育ててきた椿が2022年に初めて花を付けました。今般その由緒ある椿を『西方尼寺桂子椿』と命名して移植しました。
02『啓子椿』(けいこつばき)(4/21植樹済)
前記椿にも根元近くに伸びた蘖(ひこばえ)があり、この子椿をご友人のケイちゃんさんに因んで『啓子椿』と命名して移植しています。西方尼寺の五色散椿の孫(?)に当たります。

03『ピンクダリア』(ぴんくだりあ)(植樹済)
サルウィンツバキの実生から生まれた品種。アメリカ産
04『菊冬至』(きくとうじ)(植樹済)
菊冬至はあて字で 菊閉 菊綴が語源と考えられている
05『紫黒椿』(しくろつばき)
来歴不明、2000年ぐらいから出回る、久留米の新花
06『オランダ紅』(おらんだこう)
江戸中期からの古典品種、1739年の「本草花蒔絵」に記載。紅地に白筋が入る
07『叡山太郎庵』(えいざんたろうあん)
2010年比叡山参道椿を挿し木

08『玉兎』(たまうさぎ)
1695年の「花壇地錦抄」に載る古い品種。別名:白菊しらぎく
09『本長寺』(ほんちょうじ)
札の辻にある妙光山本長寺に咲く淡桃色椿
10『津川絞』(つがわしぼり)
新潟県津川町の産。淡桃地に紅色の小絞りが入る、千重咲き
11『菱唐糸』(ひしからいと)
江戸期からの古典品種。濃桃色、八重、唐子咲き、中輪
12『明石潟』(あかしがた)
2009年4月京都高木氏より譲受挿し木。日本種のうちで最も大きいものの一つ
13『都鳥』(みやこどり)(植樹済)
1841年「古今要覧稿」に原色図がある。江戸期からの古典椿

植栽場所及び整備状況は現地でご確認下さい。設置しているブロック製通路も通りやすい様に通路周りを改修しています。どうぞご自由にご利用ください。
※ご注意!ブロックは完全には固定していませんので、足を掛けた時急にぐらつくことがあります。安全には十分に留意しながら、怪我等の無いようご利用ください。(つらつら椿外苑管理人有楽斎)